先日、JRAから来年度の競馬番組&日程が発表となった。主な変更点は、以下の通り。

・春に、古馬牝馬限定G1「ヴィクトリアマイル(東京:芝1600m)」を新設。

・年末に、G2「阪神カップ(阪神:芝1400m)」を新設。

・「セントウルステークス(阪神:芝1200m)」を、G3からG2へ格上げ。

・「オーシャンステークス(中山:芝1200m)」「キーンランドカップ(札幌:芝1200m)」を、オープン特別からG3に格上げ。

・G3「北九州記念(小倉:芝1800m)」「京阪杯(京都:芝1800m)」を、芝1200mに距離変更。

上記以外にも変更点は多くあり、詳細についてはJRAホームページを見ていただければと思う。

今回の変更は、主に「短距離路線の整備」にあるようだ。芝1200mの重賞が増えており、それに伴ってレース施行時期等も変更となっている。

中距離路線に比べ、短距離路線は今イチ整備されていない(特に、G1へ向けてのステップレース)と個人的に思っていたので、この辺の変更は良いと思う。

一時噂になった、「年末の阪神開催に芝1400mG1新設」は、G2「阪神カップ」の新設で落ち着いたようだ。この時期は、香港で国際G1競走が行われているだけに、「わざわざ日本でG1は要らんやろ〜」と思っていたが・・・

JRAも、いきなりこの時期に短距離G1を新設するよりも、とりあえずG2で様子見・・・という感じだろう。ただ、「阪神カップ」の施行条件を見ていると、JRAは将来的にG1昇格を考えている感じがする。

「阪神カップ」は、実績馬の負担重量が重くならないように「定量戦」となっている。また、1着賞金もG2では札幌記念と並んで一番高額の7000万円。

まずはG2でレースをし、国内外の有力馬を確保できるようになればG1へ昇格・・・という感じになるのだろう。どんなメンバーが揃うかはわからないが、今までこの時期に行われてきたG2「CBC賞(中京:芝1200m)」が、G2の割には小粒なメンバーしか揃わなかったことを思うと、「阪神カップ」新設となっても、やはり実績馬は香港の国際G1に流れると思う。

「阪神カップ」がどんなレースになるか、とりあえずは来年注目。ちなみに、「CBC賞」はG2からG3に格下げの上、6月の中京開催実施に変更となっている。

今回の最大の変更点は、やはり「ヴィクトリアマイル」の新設。春の牝馬限定G1を新設したことで、秋の「エリザベス女王杯」と共に牝馬の目標が出来たことになる。

私は9/30の日記でも書いたのだが、春に牝馬限定G1新設は「あんまり要らんなぁ」と思っている派。ただ、新設が決まった以上は、「阪神カップ」と共にいいレースになってほしいと思うし、JRAにもそうなるよう努力してもらいたいと思う。

あと、変更点として注目しているのは「夏のローカル開催」。夏のローカル開催と言えば、芝1800mや2000mの重賞ばかりで、もうひとつ面白みに欠けていたのだが、今回「北九州記念」が芝1200m戦に変更となった。同時に、「サマーシリーズ」が実施されることも決定。

これは結構大きいことだなぁと思っている。色々な条件の重賞を設定することで、夏のローカル開催も面白くなると思うので、来年以降も引き続きJRAには考えてほしい。夏の重賞のうち、1つくらいはダートの長距離&短距離重賞などに変更してもいいと思うのだが・・・

あれやこれや、肯定的否定的・・・今回の変更には色々思うところがあるのだが、決まった以上は楽しい迫力ある競馬になることを望んでいる。私の地元、阪神競馬場のコース改良も楽しみである。

(蛇足)北九州記念が距離変更となると、今年「小倉古馬重賞3冠」を達成したメイショウカイドウの記録は、結構レアなものになりそうだ(笑)

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